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設立6年で売上高45億円 アフィメディアから飲食、医療まで事業を拡大する Leo Sophia

Published 2020年8月17日

5月のGWにGoogle検索のコアアップデートがあった。今回のアップデートにより多くのサイトが検索順位を落とした（一方でその数だけ順位が上がったサイトがあるわけだが）。そしてアフィリエイトサイトが特に検索順位を落とした。その結果、アフィリエイター界のレジェンド「パシ」さんがこのようなツイートをし、界隈に大きな動揺を与えた。


別のツイートで「またアフィサイトがGoogleから普通に評価されるような時代が来たら復帰する可能性はあります。」と言及しているので完全に引退したわけではないと思いますが、パシさんの影響でアフィを始めた多くの人々が「撤退」に衝撃を受けた。その中の一人にLeo Sophia社代表の内木場（うっちー）さんもいた。


Leo Sophiaは2014年9月設立の会社で、代表の内木場さんは現在30歳。大学時代からインターネットメディアを運営し、収益化していたことから法人化して、現在に至る。今月末に第6期を終えるまだ歴史の浅い会社だが、アフィ界隈では名の知られた会社。先日「今期は45億くらいで着地しそう」というツイートを見て「そんなにあるのか！」と思い、少し調べてみました。
 
創業事業はインターネットメディア。いわゆるアフィリエイトメディアで、現在も複数のサイトを運営している。そしていくつかのサイトは売却（譲渡）もしてるようで、そのあたりの身のこなしが後の他事業への展開にも活きている気がしている。
 
これまで毎期のように新事業を展開し続けており、今期の売上高はグループで45億円程度とツイートしていた。これだけの売上成長している会社はなかなか無い。それも外部資本を入れず、自己資本でやってのこの成長には脱帽である。ちなみに借入は相当やっているようです。


改めて設立からの売上推移を見てみる。

 
第2期から第3期にかけて苦しんだようにも見えるが、それでも1.5倍成長。他の期が伸びすぎてるので悪く見えるだけ。基本的に毎期めちゃ伸びている。利益に関しての情報はあまり無いが、過去ツイートで税引き前利益率45％くらいの発言もあり、かなり利益体質だと思われる。アフィメディアだけならば利益が出るとは思うが、他の事業も手広くやりながら高い利益率を誇るのは素晴らしい。

 
事業領域は幅広く、新しい事業に積極的にチャレンジしてるのはオーナー企業のなせる技。昨年には不動産売買を行う会社も設立。おそらく元々存在していた不動産業者をかわまんさん（グリーンライト社の河田さん）と共同で買収し、社名変更してリスタートさせたと思われる。こういう身のこなしが事業拡大の秘訣のように思える。


また今年に入ってからはベンチャー投資も開始。外食向けITソリューションのイデア・レコードと会員制フィットネスラウンジを運営するNAKDの2社に出資している。イデア・レコード代表の柏田さんとは学生時代からの知り合いで、NAKDの大久保さん（元BASEのビックボとして知られている人物）とも長年の付き合いがあったようだ。というわけで、ベンチャー投資は現在のところ「知り合い」限定かもしれないが、今後そうではないスタートアップへ拡大していく可能性はあるのではないだろうか。
 
最新の新事業としては「医療事業」ということだが、サイトには「オンライン診療などの”ヘルステック”事業、メディカルサービス法人」と書かれている。ツイートで「クリニックM＆Aに失敗」した旨が書かれていたので、本格的な稼働はもう少し先かもしれないが、注目される。


 
—余談—————
さて、話は少し逸れてしまうが、昨日とあるアド系上場企業役員（金髪）と久しぶりに意見交換したのだが、まだまだアフィリエイト広告ってのは生きていくよなという話になった。今までと同じような形ではないかもしれないが、正しい形でのアフィリエイト広告は意義があるし、ASP側もそういう商品を作っていく必要があるね、って。
 
Google検索がアフィに厳しい仕様になればなるほど、本質的な価値というか、本当に情熱持って商品なりサービスなりを紹介し、その情報を求めているファンが購入する、みたいな。媒体はWebなのかアプリなのか、動画サイトなのかSNSなのかはわからないけど、そういう「正しい」世界で「正しい」アフィリエイトってのは存在し続けて欲しい。その頃にはまたパシさんも戻ってくるかもしれない。
—余談ここまで—————
 
 
 
専業SEOアフィリエイターのみなさんもここ数年の度重なるGoogleアップデートでダメージを受けているかと思いますが、アフィリエイターから他の業種に事業拡大していく人も増えているように思える。
 
その代表的存在がDearsの北原さんかもしれない。まぁ北原さんは専業アフィリエイター期間は短かったかもしれなし、元々の職業を活かした展開なので全くの異業種への事業拡大ではないかもしれないが、北原さんの動きに刺激を受けたアフィリエイターは少なくないように思える（前述のパシさんも北原さんには注目していた。そのあたりの話などは『UPSTORY』のパシさん北原さん特集をご覧いただければと vol.1 vol.2 vol.3）。
 
そして今回取り上げたLeo Sophia内木場さんの動きも今後アフィリエイターからより一層注目されていくだろう。またコロナ時代において内木場さんがどのような新しい一手を打つか（その一つが医療事業なのだろうが）とても注目である。


 
 


Published in 会社の歴史 and 業績